2015年12月
2015年 福音史家使徒聖ヨハネの大祝日ミサ
2015年 聖主イエズス・キリストの御降誕おめでとうございます!
2015年 聖主イエズス・キリストの御降誕祭前日ミサと御降誕祭第一(深夜)ミサ
2015年 待降節第四主日ミサ
最後のドミニコ会司教逝去!
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最後のドミニコ会司教逝去す
1927年7月8日‐2015年12月16日
彼の安らかに憩わんことを
ある非常に悲しいニュースが私たちのもとに届きました。本日米国に於いてロバート・フィデリス・マッケーナ司教様が88歳でお亡くなりになりました。彼は世界中でも最後の一人となったドミニコ会のカトリック司教でした。1958年に、マッケーナはアムレト・チコニャーニ枢機卿(Cardinal Amleto Cicognani 1883‐1973)からドミニコ会司祭に叙階され、1986年の8月22日には、パウロ六世による1969年のNovus Ordo Missae(ミサの新しい指導要綱) に反対して、いわゆるオッタヴィアー二インターヴェンション /オッタヴィアー二の介入(日本では一般に 『新しいミサ司式の批判研究』 として知られている)を著したドミニコ会のミシェル・ルイ・ゲラール・デ・ロリエ司教(Bp. Michel-Louis Guerard des Lauriers, O.P.
1898-1988)により司教に聖別されました。
マッケーナ司教は、公のセデヴァカンティズムの草分け時代にあって、フランシス・フェントン神父(ジョゼフ・フェントン司教とは無関係)と共に正統ローマ・カトリック運動(ORCM)の共同創立者でありました。
ご自身の司教聖別者であったゲラール・デ・ロリエ司教同様、マッケーナは第二バチカン(公会議)以降の教皇自称者たちに関するカッスィチアクム論(別名、質料的⁻形相的理論又は“セデプリヴァショニズム‐Sedeprivationism/教皇座在位論)” の主張者でした。一言で言って、この複雑な理論は、第二バチカン以降の“教皇たち”は真の教皇ではない<下線:翻訳者補足>が、ローマ教皇への有効な選任を獲得していている為、もし彼らが自身の異端を放棄して、カトリック教義へと回心するなら、自動的に真の教皇に なる だとうと主張しています。彼らは、ある意味で、“次期教皇(pope-elect)”-つまり、教皇に有効に 選択 かつ 任命 されていますが、その途上に自らが置いた障害(異端)故に、実際は教皇に なる 事が出来ないというものです。少なからぬ神学的根拠に基づくこの理論はゲラール・デ・ロリエ司教に端を発しており、世界中で多くのセデヴァカンティストたちから支持されています。アメリカ合衆国に於ける、この理論の最も著名な擁護者が、2002年6月19日にマッケーナ司教から司教に聖別されたドナルド・サンボーン司教(Bp. Donald Sanborn)です。
ご自身の聖別者であるゲラール・デ・ロリエ司教と共にいるマッケーナ司教。
両者ともドミニコ会であり、それ故に彼らはドミニコ会修道服を着て写真撮影されている。
例えどんな事があろうとも、この最も困難な時代にご自身の全生涯を聖主とその教会への奉仕にお献(ささ)げになられたこの偉大な方の霊魂の安息の為にあなた方の祈りをお注ぎ下さい。
トム・ドロレスキー(Tom Droleskey)さんが、この優れた司教の生涯と活動についてもう少し背景を提供してくれる短い記事を掲載されました。
2015年 待降節第三主日(ガウデーテの日曜日)ミサ
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